なごみ薬局 なごみ薬局

なごみ薬局ブログ

2019年6月18日

二つの学習会…世界禁煙デーと子宮頸がんワクチン大阪訴訟

6月1日世界禁煙デーin京都

場所は京都女子大学。(女坂と呼ばれる京女にたどり着く坂がきつかった)
薬剤師会からの告知で禁煙支援薬局継続研修の一つの講座だったので参加した。ちなみにこの講座は一般の市民にも開放されており老若男女が参加していた。
来年の東京オリンピックを見据えて「受動喫煙」をいかにして無くしていくかというのが喫緊の課題だと。今現在タバコを吸っている人のことではなく、吸う気が無いのに吸わされている人の対策についての講演と各地での進捗状況の報告だった。
タバコを吸うのは本人の勝手で、肺がんを始め色んなガンの元になったり、動脈硬化が進んで脳梗塞・心筋梗塞など生活習慣病の元で病気になるのは周知の事実。それと同等・それ以上に問題なのは副流煙で自分の家族や飲食店の店員さんが同じように病気にさせられてしまうということ。ベランダでのタバコでもその煙が上の階や隣の部屋の住人に受動喫煙をさせてしまうこと。すったタバコの煙が衣服に付着してそれで害が発生すること。公道での歩きタバコの害など知らなかったり忘れていたことを学んだ。
 
 

タバコの害については
○「ドライアイ
禁煙については
○「禁煙支援薬局認定研修会と「ニコアン」
も御覧ください。
 
 
 
 

講演会「HPVワクチン大阪原告団訴訟について」

6月9日新薬学研究者技術者集団(新薬集団と略す)の講演会「HPVワクチン大阪原告団訴訟について」。
大阪原告団の弁護士2名と原告のお母様が話された。それに先立ち新薬集団の代表の藤竿氏から日本の薬害の歴史についての話があった。
弁護士さんの話の中で実際の原告の女性が神経障害などの影響で歩行もままならない映像を見せて貰った。車椅子への移乗も他者の手を借りないと出来ない事とか、いつもお世話をしてくれている母親のことが母親として認識できていなくて「よくお世話をしてくれる優しい人」(認知症の症状)にしか思えていないことなど、私にとっては知っていたようで本当のところ知らなかったショックな事実が突きつけられた。
HPVワクチンは子宮頸がんの発生を予防すると言われて、中学1年生から高校生の女子に接種することを義務であるかのように勧奨された時期があった。その期間に将来子宮頸がんに罹患しないようにと親も本人も「学校から勧められたから」と全く疑問も持たずに接種した。原告団のお母様がそのことが一番悔やまれると淡々と話されたのがとても印象に残った。
同じ医療職でも医師と薬剤師はこの問題についての立場は違うらしい。医師は助かる人が多いのだったら推進すべきだと。薬剤師は今後このような事が起こらないように中止すべきと考える。私はこの場合販売自体を中止すべきだし、国と製薬企業は被害者と和解して賠償責任を取るべきだと思う。が、因果関係が明らかになっていない、重症だが心因性に違いない(なのでワクチン接種とは無関係)という理屈で被告の国・製薬企業は乗り切ろうとしているらしい。症状の詳しい原因解明や治療の方法の開発も待たずに、被害者の方の症状をただただ一方的に心因性と決めてかかる態度は、私は医療的にも人道的にも許しがたいと感じている。
今後も訴訟については注視していきたい。
 
 
子宮頸がんワクチンについては以下の記事も御覧ください。
 
HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)薬害訴訟大阪第8裁判期日 2018.9.4
桜の季節 / 副作用データベース 2019.4.2
薬害根絶デー 2018.9.25
HPVワクチン薬害大阪訴訟第7回期日-裁判外企画に参加して 2018.7.31
薬害 2017.9.15
東京で開催された第17回薬害根絶デーに参加しました 2016.9.14
最近見た映画とテレビ 2016.5.16
第23回国民の医薬シンポジウム 2014.12.24
 
 
 
 

なごみ薬局 のぶさんでした。